「軍艦島」世界遺産登録に取消要求した韓国 個人攻撃された「女性センター長」が反論

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韓国メディアは“攻撃”を開始

 日本も韓国の「百済歴史地区」を推薦し、21委員国の全会一致で世界遺産への登録が決定した。一方の「産業革命遺産」は、先延ばしにされた。

 しかし、最終的には7月5日、「産業革命遺産」も世界遺産への登録が決まったのだが、この際、日本はある約束を交わす。

 朝日新聞は16年7月21日、「徴用工、続く政府調査 世界遺産登録時、見学者への説明約束」との記事を掲載した。

《戦時中に朝鮮半島から動員された「徴用工」について、日本政府が初の実態調査を進めている。昨年7月、長崎市の軍艦島(端島炭坑)を含む「明治日本の産業革命遺産」が、ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界文化遺産に登録された際、徴用工の歴史を見学者らに説明すると約束したためだ》

《調査を進めているのは昨年7月、内閣官房参与に登用された加藤康子(こうこ)氏をトップとする数人のチームだ。加藤氏は加藤六月元農林水産相の長女で、加藤勝信・1億総活躍担当相の義姉にあたる。都市経済評論家として、長年産業文化の保存活動に携わってきた》

《加藤氏と炭鉱史研究者や元検事、日韓関係史の学者らが、かつて徴用工を雇用した企業に労務管理や賃金の記録の提供を求めたり、当時の労務担当者から証言を集めたりしている。韓国在住の元徴用工から聞き取り調査も始める予定だ》

 加藤康子氏の努力は、今年3月に結実した。産経新聞が同月31日に掲載した「『軍艦島』元島民の証言など紹介 情報センターきょう設置」から引用させていただこう。

《政府が、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録された長崎市の端島(はしま)(通称・軍艦島)を含む「明治日本の産業革命遺産」を紹介する「産業遺産情報センター」を東京都内に設置することが30日、分かった。31日に開館記念式典を開く。軍艦島の元島民の証言動画や給与明細などを紹介し、朝鮮半島出身者が差別的な扱いを受けたとする韓国側の主張とは異なる実態を伝える》

《情報センターは東京都新宿区の総務省第2庁舎別館に設置する。先の大戦中を軍艦島で過ごした在日韓国人2世の鈴木文雄さんが生前語った「周囲の人にいじめられたことはない」とする証言など(略)動画で紹介》

 情報センターの展示内容に韓国は反発した。朝鮮日報(日本語版)は6月15日、「日本、ユネスコ合意破り軍艦島の強制労働を隠ぺい」と報じた。

《日本政府が15日、韓国人の強制労働で悪名高い長崎県の軍艦島(端島)炭鉱の真実を歪曲(わいきょく)した「産業遺産情報センター」(東京・新宿区)の一般公開を強行した。日本政府は2015年、軍艦島が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録された当時、「本人の意思に反する韓国人強制労働」を認め、犠牲者を追悼する内容を含む情報センターの設置を国際社会に約束したが、それを守らなかった格好だ。展示物では逆に「韓国人差別はなかった」とする証言を紹介した》

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