都知事選のウラで… 北区都議補選「女たちの天王山」

国内 政治

  • ブックマーク

 女だけの三つ巴ならぬ五つ巴は前代未聞といってよかろう。都知事選と同じく7月5日に投開票が行われる東京・北区都議補選。立候補した5人の女性たちは、いずれ劣らぬユニークなプロフィールで――。

 天風(あまかぜ)いぶき氏(35)は元タカラジェンヌ。退団後に衆院議員時代の小池都知事の秘書となり政界へ。都知事からは“娘のような存在”と言われ、街宣では“区民の声をダイレクトに都知事に届ける”とアピールしている。

 ノリに乗っている吉村大阪府知事の“維新”からは、佐藤古都氏(32)。“ダブリン大学卒業”という学歴の持ち主で、福祉関係の仕事をしていた2年前に、音喜多駿参院議員の政治塾に参加した。その頃は政治家の名前や選挙区のことも知らなかったのだとか。

“筆談ホステス”こと斉藤里恵氏(36)も参戦している。地元商店街の練り歩きでは、元モー娘の市井紗耶香サンや塩村文夏参院議員も応援に。スタッフは通行人にしきりと“モーニング娘。の市井さんがいますよ”と呼びかけていたけど、主役がちがうような……。

 目下、もっとも優勢と見られているのが自民党の山田加奈子氏(49)である。区議を4期つとめ地元での知名度はバツグンだが、

「(他の候補者は)みんな若くてキレイで、私には話題性がありません。でも、見た目で選んじゃいけませんよ!」(山田加奈子氏)

 とご謙遜。“見た目で勝負”となれば、「ホリエモン新党」の新藤加菜氏(27)が極北か。ネットアイドルで動画配信がなりわいの彼女、選挙ポスターではアベノマスクで作ったブラジャー姿を披露した。

「露出したいのではなくて、こういうマスクにお金を使う政府への皮肉です」(新藤加菜氏)

“清き一票”の行方はいかに。

週刊新潮 2020年7月9日号掲載

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。