同伴者が語る巨人「原監督」との賭けゴルフ詳細 “清原の刺青話で動揺のミスショット”
「500円以上は賭けない」
そうした交遊が続くうち、前述のように2015年秋には野球賭博事件が発覚。球界全体を巻き込むに至ったのだが、原監督は同年のオフまで指揮官を務め、退任後の16年1月からは球団特別顧問に就いていた。この男性が振り返るには、
「当時は野球賭博のニュースで、10万20万という金額で大騒ぎしていましたが、監督と私のゴルフはそんなものではないのに……と、笑ってしまいました」
率先して襟を正さねばならない監督自ら、常軌を逸した賭けゴルフを繰り返していたのだから、ギャンブルに寛容なチームの風土をすすんで醸成してしまったと指摘されても致し方あるまい。
当の原監督に質すと、
「(賭けゴルフを)いつやるって? 俺、500円以上の賭けごとはしたことないよ。(ラスベガスというルールは)知るか、そんなもの」
そう笑い飛ばすのだが、再び先の男性は、
「500円って……。何を言っているのでしょうか。普段の原さんとはケタが三つ違います。大体、私たちと回って、これまで1日で150万円ほど勝っていった日もあったのですから」
と、呆れるばかり。巨人軍に尋ねると、
「原辰徳監督が知人と『ラスベガス』などといった高額な賭けゴルフをした事実は一切ありません。2015年秋の野球賭博発覚以後、当球団は賭け事を全面的に禁止しており、優勝旅行も含め、監督、コーチ、選手らが賭けゴルフをした事実も全くありません」(広報部)
元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士が言う。
「単純な金額ではなく、その人にとっての金銭感覚という尺度で測るべきだとは思いますが、50万円、100万円というのは問題にすべき金額であるのは確かです。また、嫌がるコーチを賭けゴルフに付き合わせていたのだとすればパワハラであり、総合的に考えるとこのまま何も社会的責任を負わなくていいのか、といった疑問は残るでしょう」
そもそも度を越えた金銭を賭けるのは、賭博というれっきとした犯罪行為。実際に警察が賭けゴルフを摘発したケースもあるのだ。
先だって発覚した黒川東京高検検事長の賭け麻雀では、レートの「点ピン」をめぐって「サラリーマン的な娯楽の範囲」「立場が違う。常習性もあり、金額の多寡に関係なく捜査、逮捕されるべき」などと侃侃諤諤の議論が起こった。訓告処分で終わった黒川氏に、世論調査では8割近くが「処分が甘い」と回答したのだが、1日で150万円を荒稼ぎする者が球界の盟主だ紳士だと標榜するのもまた、おこがましい限りである。
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