慰安婦デモ28年の歴史にピリオド・聖域を解体…「歴史的な水曜日」を語る

国際 韓国・北朝鮮

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偏向教育で国家価値観の崩壊と超独裁

――これらの団体が反日活動に没頭する理由は何だと思いますか。

 軍事・経済同盟国である韓日の国民を仲違いさせる戦略とみられる。
 北朝鮮の「対南赤化統一戦略」に、「冠の紐戦術」というものがある。大韓民国の安保は、韓米関係と韓日関係の2つの柱で成り立っているが、このうち一つが切れれば、韓国の安保そのものを崩壊させられると、北朝鮮政権は見ているようだ。

 韓米関係は周知のように比較的堅固な方だ。しかし、国内で行われている反日教育の影響で、韓日関係は非常に脆弱だ。彼らはこの部分を集中攻撃しているようだ。その中で最も脆弱な部分がまさに“慰安婦問題”と言える。彼らはこれまで、韓日関係を破綻に追い込むために、慰安婦問題を両国を仲違いさせる道具に使ってきているし、これからも執拗にこの問題に食い下がると思う。そのまま放っておくわけにはいかない。
 私は大韓民国の国民の1人として、「大韓民国の自由民主主義と市場経済」という崇高な価値を守るため、韓米日は軍事安保・経済同盟で共に進まなければならないと考える。それだけが、韓国が中朝露同盟に対抗できる唯一の道だ。

――「慰安婦像」前の集会で、「自由連帯」が日本にも広く知られている。伝えたいメッセージはありますか。

 韓国の状況は今とても厳しい。韓国の自由民主主義が崩れる危険に瀕している。日本の「日教組」に比肩する「全教組」の偏向教育で、国家価値観の側面でも韓国は完全に崩壊してしまっている状態だ。
 今年4月に実施された第21代国会議員総選挙で、保守野党が惨敗した。大統領、各地方自治体、軍と警察、立法府、司法府まで、すべて与党「共に民主党」が掌握してしまった。独裁は極まっている。少数の韓国人で自由民主主義と市場経済体制を守ろうと懸命に活動しているが、衆寡敵せずの状態だ。国内はもちろん海外からの応援または支援が切実な状況といえる。

 すでに慰安婦像前の集会直後、文在寅(ムン・ジェイン)政権は我々に対する弾圧を開始した。集会開催翌日の6月25日、YouTubeチャンネルがすべて一方的に削除されたのだ。 この過程で、我々はグーグル側からいかなる警告メッセージも受けていない。しかし、暴力とテロをそのまま中継放送で流している左派YouTubeチャンネルは健在だ。グーグルが政治的圧力を受けて韓国のチャンネルを削除したことが分かる間接証拠だ。
 私たちのメッセージを伝えることができる多様なチャンネルを確保しなければならない。まるで「独立軍」になった気分だ。

 しかし、我々は屈しない。今後、尹美香が国会議員職から降りて、「正義記憶連帯」が解体されるまで、慰安婦像の前での“水曜デモ”を続けていく計画だ。

朴舜鍾(パク・スンジュン)
2016年、韓国外国語大学日本語科卒業(文学士・経済学士)後、19年に「ペンアンドマイク」入社(外交・政治・国際チーム)

週刊新潮WEB取材班編集

2020年6月28日掲載

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