【特別対談】「制裁外交」から見える「盟主」アメリカの揺らぎ(中)

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 杉田弘毅さん(共同通信社特別編集委員)の著書『アメリカの制裁外交』(岩波新書、2月刊)を題材に、国際関係論や外交史、アメリカ研究が専門の三牧聖子さん(高崎経済大学准教授)との白熱した「Zoom」対談。その舌鋒は、アメリカという国家の本質にまで鋭く斬り込んでいく。その第2回――。

三牧聖子:ドナルド・トランプ政権は、意識してバラク・オバマ前政権との差異を強調してきました。

 確かにイランへの対応に関しては、多国間の解決を図ろうとしたオバマ政権に対し、トランプ政権は違う方向に舵を切った。...

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