コロナ禍に不要不急の美容整形 28歳女性が33万円で“お直し”した部位は
33万円かけて女性器を整形した会社員女性
それでも、なぜ緊急事態宣言下に美容整形を行う人がいたのか。その理由に、「ダウンタイムを乗り切りやすい」ということが挙げられる。ダウンタイムとは、施術してから肌が元の状態に回復するまでの期間のことだ。施術後は麻酔や手術により腫れやむくみ、アザなどができるため、しばらくは外出や人との面会を制限せざるを得ない。
新型コロナ感染対策でテレワークやマスク着用が浸透したことによって、ダウンタイム期間中も大きく生活を変えずに済むようになった。美容整形に関心がある人にとって、コロナ禍は絶好のチャンスというわけだ。
東京都在住の会社員女性、渋田さん(28歳・仮名)も、外出自粛を逆手にとって美容整形に踏み切った一人である。彼女が行ったのは、「婦人科形成」と呼ばれる女性器の整形手術。33万円(税込・モニター価格)を払い、小陰唇の一部を切除した。
小陰唇とは女性器の部位のひとつで、膣口を両側から保護するように覆うヒダ状の皮膚のことだ。渋田さんが「自分の小陰唇が人と違う」と気付いたのは、小学校1年生の時の水泳の授業の後だった。巻きタオルをつけて着替えをしている友達が、パンツを穿こうと足を上げたとき、股のあいだが垣間見えた。
渋田さんは、「そのとき友達の女性器を目撃するまでは、自分のものが普通より大きいとは思いもしませんでした」と振り返る。
コンプレックスのせいで思春期の恋愛にも支障が…
これをきっかけに、渋田さんは自分の小陰唇にコンプレックスを持ち始めた。
「下半身のコンプレックスのせいでなかなか恋愛に積極的になれませんでした。高校時代に何人かの男子に告白されましたが、いつか『そういう関係』になることを思うと交際する気持ちが失せ、断り続けていました」
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