大物暴力団の裁判にナイフを持ち込もうとして逮捕された22歳「無職男」の不運

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男性の髪型が悲劇を生んだ!?

 男性が福岡地裁を訪れたのは、本来であれば彼と“同期”だった記者と行動を共にしていたのが原因だったという。

「6月14日の夜に男性は、今年4月に共同通信社へ入社した“同期”2人と、がんの快気祝いという名目で飲酒し、そのうちの1人が住む福岡市内のマンションに泊まったそうです。翌日、その記者が工藤会の公判を取材すると聞き、『だったら一緒に行く』と福岡地裁に向かったのです」(同)

 そして銃刀法違反の現行犯で逮捕されたというわけだ。では、そもそも男性はなぜ、こんなナイフを所持していたのか。その謎を解く鍵は、彼の“活動歴”にある。

「大学では探検部に所属していたようで、部の報告を見ると冬山登山など本格的な活動を行っていることが分かります。更に彼は南アジアの密林でNPOが行った遺跡調査にも参加しており、アウトドアの知識と経験が豊富なのでしょう。『魚釣りの道具』という供述も、Facebookでも友人が『釣りをしよう』と呼びかけていることから、嘘ではないと思われます。これほどのアウトドア好きなら、刃渡り9センチのナイフを持っていても不思議はないはずです」(同)

 そして最大の不運だと思われるのが、男性のヘアスタイルだという。

「先に触れたFacebookに、男性はスキンヘッドのようになった自撮り写真をアップしています。探検部に所属したり、遺跡調査に従事していたりしただけあり、服を着ても、かなり筋肉質な体形に見えます。そういう男性が、暴力団の裁判が行われる地裁にナイフを所持して現れた。関係者の心証に影響を与えた可能性はあると思います」(同)

 なお、共同通信社に取材を申し込んだが、総務局が「お答えは控えさせていただきます」と文書で回答するのみであった。

 男性は共同通信社に「迷惑をかけて申し訳ない」と謝罪したという。今頃、ナイフをバックに入れっぱなしにしていたことを、後悔しているに違いない。

週刊新潮WEB取材班

2020年6月23日掲載

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