ユニクロ“エアリズムマスク”、涼感はともかく小顔効果バツグンで一択

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本格的な夏が到来した暁には

 6月19日から販売がスタートしたユニクロの“エアリズムマスク”。夏用の機能性肌着「エアリズム」の生地を使ったマスクで、3枚入りの1パックが990円。日本の夏を快適にしてきたエアリズムだけに、マスクの蒸れ解消や熱中症対策にも効果ありと噂されてきたが、はたしてその実力は?

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 実際にマスクと対面したインプレッションについて、あるスタイリストに聞いてみると、
「縫製はすばらしいですね。洗って何度も使うことを前提にしていますから、ホツレ対策は万全。ディテールへのこだわりも秀逸で、モノとしての完成度はたいへん高いです」
 中性洗剤を使用し、20回を目安に洗濯機で洗って使えると謳っている。
「それを踏まえれば、1枚330円というのはとても魅力的な価格です」

 マスク自体は、表側に紫外線を90%カットする「メッシュ素材」、内側になめらかな肌触りの「エアリズム」、中間に細菌や花粉などの粒子を99%カットする「高性能フィルター」の3層構造を採用している。
「肌に当たる部分はサラサラで薄くなめらかな感じがしますね。多少のヒンヤリ感もあり今の時期は特に問題ありません。しかし、真夏の炎天下でつけ続けるのはツラいと思います。まぁ、ユニクロ自身もそんな言い方は一切していませんけれどね。ただ、日本のみならず世界の夏を快適にしてきたエアリズムの素材名前が構造に組み込まれているだけに、その点を期待した方は肩透かしを食らうかもしれません」

 サイズはS(子ども用)、M(小さめが好みの成人用)、L(成人男性の普通サイズ)のラインナップで、Lは横230㎜×高さ145㎜、Mは横220㎜×高さ140㎜、そしてSは横180㎜×高さ120㎜。
「サイズの展開がやや小さめなんですよね。縦と横のバランスを調整するとか、成人男性用はLとなっているところをさらにその上のXLを作るとか、検討の余地はあるなと思いました。下顎に引っかけて使用するタイプで、その際に、眼からマスク上部までの空間が割とできてしまう。あと、耳にひっかけるとキツい感じもしました」

「ただ、そこは考えようで、大きめで顔を覆うようなマスクは女性を中心に根強いニーズがあります。何よりも小顔効果はバツグンですからね。成人男性の普通のサイズがLとされているわけですが、小顔効果を狙う女性ならLを選ぶのは好適かもしれません」

 アベノマスクとの比較では、エアリズムマスクの完勝だという。
「これはもう比べるまでもありません。アベノマスクはただ小さいだけで、両脇から空気が漏れてしまったりします。加えて喋っているとマスクが下にずれていくので、厳密にはトークもできないですからね」

 一方、東京・銀座のショップでは開店前から“マスク行列”ができ、整理券が配られる事態に。また、通販サイトではアクセスが集中し、繋がりにくくなっていたと報じられた。ウェブで買えないのはともかくとして、
「銀座だから在庫がいっぱいあると思ってみなさん行かれるんだと思いますが、さすがに殺到したら買えなくなってしまう可能性が出てきますよね。私の場合、都内の山手線の外側にあるお店も知人に覗いてもらいましたが、並んでいたのは10人程度。普通に購入できました。サイズ感がわからないので、SMLの3種を買っている人は結構いましたよ。私も同じようにした結果、先ほどお話したようなサイズへの“注文”が出てきたわけです」

 結論としては、
「品薄感に煽られて焦って購入したのはいいけれど、マスクの中はやっぱり暑いよねということになりかねない。ただ、ユニクロの商品開発能力は図抜けていますから、本格的な夏が到来したときには、マスク内部の汗などにしっかり反応して、ヒンヤリとした感触を得られるような進化版のエアリズムマスクが生まれているかもしれません」

週刊新潮WEB取材班

2020年6月20日掲載

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