1987年、巨人の山倉捕手の再来を思わせる「セ・リーグ」各球団のMVP候補

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今年は野手の年

 まず、順位予想。1位巨人・2位横浜・3位中日・4位阪神・5位広島・6位ヤクルト。各チームファンの皆様申し訳ありません。各チーム、先発投手の頭数が揃っていて、順調に勝ち星を重ねるとこういった結果になるのでは? と思い順位をつけさせていただきました。

 そして私が拘りたい各チームの思わぬMVP候補選手。

 巨人・中島裕之内野手 勝負の年という自覚と打棒が全盛期に近づいたと解釈しまして。

 横浜・神里和毅外野手 今年の横浜の1番打者を120試合勤め上げたら、打率・盗塁数で相当な成績を残すと思われます。

 中日・高橋周平内野手 意外性というには失礼かもしれませんが、去年打撃開眼をし、今年さらに進化したらリーグを代表する打者になるのでは?(地元が同じなので少し贔屓目にも見ています)。

 阪神・北條史也内野手 そろそろ正遊撃手になってもらいたい存在でありまして、坂本勇人2世の本領発揮に期待です。

 広島・西川龍馬内野手 すでに素晴らしい選手なのですが、同僚の鈴木誠也選手を抑えて首位打者になる可能性を秘めています。

 ヤクルト・廣岡大志内野手 1番意外性を感じる方もいるかもしれませんが、がっしりとした骨格とパンチ力のある打撃、智弁学園では巨人の4番をつとめる岡本和真内野手の1学年後輩にあたり、高校時代からその素質を高く評価されていた存在でした。昨年13本塁打を記録して自信をつけていることと思います。

 気がつけば野手ばっかりになってしまいましたが、以上の皆さんの活躍を楽しみにしております。

 史上初の無観客試合での開幕を迎えるプロ野球ペナントレース。実況アナウンサーや解説者の方々が再三おっしゃっているように、今までは声援にかき消されていたピッチャーが投じてキャッチャーミットに収まるボールの音、バッターがはじき返した打球音を堪能するにはまたとない機会でしょう。記録もさることながら、記憶にも残るシーズンとなるはずです。

 今与えられた環境で、新たな発見ができる喜びを感じながら観戦するというのもまたオツなものではありませんか?

 自宅で夕食時や夕食後、はたまたデーゲームでは、柿ピー片手にビールでも飲みながら、応援したり野次ったり、一喜一憂しながらプロ野球を見るというのもなかなか素敵な時間の過ごし方だと思います。

徳光正行
1971年12月生まれ。茅ヶ崎市出身。日本大学芸術学部在学中よりミュージシャンを目指すが、父の病により断念。その後、司会業やタレント業に従事する。また執筆活動にも着手し、『伝説になった男~三沢光晴という人~』『怪談手帖シリーズ』、岩井志麻子氏との共著に『凶鳴怪談』がある。

週刊新潮WEB取材班編集

2020年6月19日掲載

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