吉村知事が都議選に見参! 維新が本格的に「東京進出」か

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 コロナ禍への失政続きで支持率を下げる安倍政権とは対照的に、好調なのは大都市の首長たち。とくに勢いづくのは、大阪府の吉村洋文知事(45)である。

「3月にいち早く発令した大阪・兵庫の往来自粛要請に始まり、営業自粛に応じないパチンコ店の実名公表、大阪モデルの策定と、実施した政策がことごとく当たった。これまで日本維新の会でも橋下徹さんや松井一郎大阪市長の陰に隠れていましたが、世上では今や次の総理に推す声まで上がっている」(全国紙記者)

 大阪以外での支持率の伸び悩みが頭痛の種だった維新にとっては、好機到来。

「維新はこれに乗じて、全国区にのし上がることを目論んでいるんです」

 狙いを定めたのは、東京で7月5日に投開票される都議補選と都知事選である。

「都議補選は北区と大田区などで行われ、維新はこの2区に候補を立て、すべてのポスターに吉村さんの顔写真を掲載。さらに、7月4日の選挙戦最終日には吉村さん自ら応援演説に入るのでは、なんて言われています。加えて都知事選でも、熊本県副知事を辞して出馬する小野泰輔氏(46)への推薦を決定しました」

 強気の姿勢は、ある成功体験に根差すという。

「今年4月に行われた東京の目黒区長選です。維新は無名の医師を擁立したのですが、コロナ対応で吉村さんが注目され始めたことから、選挙戦の途中で急遽、吉村さんとの2連ポスターに張り替えた。さらに、候補者本人にはほとんど喋らせず、街宣車のスピーカーで吉村さんの演説を流し続けたんです。その結果、敗れはしたものの、立憲民主の候補者の票などを奪って3千票ほど積み増すことに成功。立憲の幹部は臍をかんでいた」

 東京なんてチョロい?

週刊新潮 2020年6月18日号掲載

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