小池都知事に籠絡された男たち「二階幹事長」「創価学会幹部」を操り再選確実

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「副会長との面会」

 二階派議員は、

「都知事就任直後、小池さんの人気が絶頂の時は、二階さんとの会食をドタキャンして、小池さんに対し、怒り心頭のこともあったけどね。ただ、幹事長代行の稲田朋美さんとの関係を見て分かる通り、二階さんは女性に弱い。小池さんに勝てる候補もおらず、蜜月ぶりは深まるばかりだよ」

 他方、小池氏は公明党の支持母体である創価学会とも水面下での交渉を重ねていた。

「都知事就任後、都議会自民党とは敵対。議会の運営や17年の都議会議員選挙のため、公明党との関係改善が急務でした」(先の記者)

 彼女が打った一手について、創価学会関係者が声を潜めて言う。

「都議選が近づくにつれ、焦りを感じた小池さんはある学会関係者を通じて、創価学会の顧問弁護士でもある八尋(やひろ)頼雄副会長との面会を取り付けたのです。八尋さんは永田町担当とも目される古参の大幹部で、公明党の山口那津男代表も頭が上がらない存在ですよ」

 学会本部を訪れた小池氏は公明党に選挙協力してもらうべく要望した。

「その後、公明党の動きの鈍さを懸念した小池さんは八尋さんと再度面談し、念押ししています。さらに八尋さんから、池田大作名誉会長に代わるトップ、原田稔会長を紹介され、現在は会長とも直接やり取りできる仲だといいます」(同)

 結果、都議選は大勝。7月の都知事選でも公明党の支援を受ける予定だ。

 政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏は、

「公明党は前回の衆院選で比例の得票数が700万票を切り、存在感が低下しています。その中で党勢を取り戻すのに、小池さんとの協力関係を築くことは大きなメリットでした。また、小池さんは二階さんとの親しい関係を背景に、3月、安倍総理に都知事選での休戦を進言しました。権力者の機微を絶好のタイミングで衝いて、恩を売る。したたかな政治家ですよ」

 調略に調略を重ね、戦わずして勝つ孫子の兵法もかくやの裏技。かくして籠絡された男たちは数知れず――。

週刊新潮 2020年6月18日号掲載

特集「知事選でスポットライト依存症!『小池百合子』女城主の『履歴書・請求書』」より

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