長谷川博己主演「麒麟がくる」って実は承認欲求を巡る物語なんじゃないか

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 我が母が教えてくれた言葉がある。「巧言令色鮮(すくな)し仁」だ。うまいことや綺麗事だけをペラペラしゃべるやつを信用するな、と。都知事選のたびに母の言葉を噛みしめるようにしている。

 しかし、人の本質を見極めることほど難しいものはない。うまいこと言う人や褒め上手な人には、つい絆(ほだ)されてしまう。「いい人♪」と思っても、相手は私を求めていなかったり、「つなぎ」や「駒」としか見ていなかったりして、落胆することも多々ある。私の承認欲求が強すぎるのだろうか?
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