感染者が減るとワクチンが開発できない? 製薬現場のジレンマ

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「オリンピックを成功させるためにも治療薬、ワクチンの開発を日本も中心になって進めていきたい」――先月初旬、安倍総理はそう述べたが、東京五輪開催の可否を判断するタイミングは約4カ月後にやってくる可能性がある。判断のカギを握るのは、ワクチンだ。

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 先月22日、五輪開催の可否を評価する時期は10月頃になる、との見通しを語ったのは国際オリンピック委員会(IOC)のコーツ調整委員長である。さらに、ワクチンが開発されても各国で広く供給される状況になっていないと開催は難しい、との見方も示した。...

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