新型コロナウイルスで高まった結婚願望――50代後半で始めた婚活
「咳をしても一人」……。孤独を詠んだ、尾崎放哉の有名な句だ。それが昨今、別の響きを持つようになった。一人で暮らすことに不安や寂しさを感じている人は少なくない。フリーランスの雑誌記者、石神賢介氏もその一人。2011年、自身の婚活生活をつづった著書『婚活したら、すごかった』は話題になったが、残念ながら努力は実らず、いまだ結婚にいたってはいない。著書刊行後しばらくは婚活を休止していたものの、寂しさは変わらず、結婚願望は強くなるばかりだった。そして57歳を迎え、還暦を意識し始め、婚活を再開。...