吉村府知事、小池都知事のファッション・チェック、プロはこう見た

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化繊の形状記憶タイプ

 このコロナ禍での対応が評価され、その株がうなぎのぼりの吉村洋文大阪府知事(44)。一方で、東京都下1300万人の生命と暮らしを守ることを建前に自己アピールを忘れず、2年9カ月前の“排除いたします”騒動がウソのように息を吹き返した小池百合子都知事(67)。それぞれのファッション・チェックから見えてきたものとは? ファッション誌などで活躍し、複数の政治家のトータル・コーディネートも手掛けるスタイリストによる評価――。

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「吉村さんはホント爽やかで、政治の腹黒さからは縁遠いイメージを与えてくれます。顔とか身長の高さとかしゃべり方のハキハキした感じとかが人気のゆえんなんでしょうけれど、身に着けているアイテムには頓着しない方なのかもしれないですね」

 とは、ファッション誌などで活躍するスタイリスト。複数の政治家のトータル・コーディネートも担当しているという。

「シャツの襟を見たらわかりますが、化繊の形状記憶タイプを着ることが割と多いようです。高価なものを買うべきだとか良いものを着るべきだということではなく、安価なものでも今は色んな選択肢があると思うんですね。洋服のチョイスに斟酌するタイプじゃないと見受けられますが、そのあたりセンスがもう少し感じられると、政治家としての安定感がさらに出てくると思います」

 ここで思い出されるのが、2019年9月、第4次安倍再改造内閣で初入閣を果たした小泉進次郎環境相(39)。

「ファッションは清潔感にあふれ、きちんとしたものを身につけられている。お坊ちゃんそのものだからお坊ちゃん風のファッションという言い方もヘンですが(笑)、漂っている甘い雰囲気にも惹かれている人が少なくなかったと思います」

 当初は「ポスト安倍」の面々になぞらえるムキもあったが、就任早々、福島県を訪問して以降、馬脚をあらわすことになる。現地で記者から、「(福島第一原発由来の廃棄物に関して)最終処分場の検討が進んでいない現状・見通しについて、小泉大臣の見解をいただきたいと思います」と問われた際に、「これは福島県民の皆さんとの約束だと思います。その約束は守るためにあるものです。全力を尽くします」と答えたまではよかったが、具体性を質されて、一気にポエマーとなってしまったのだった。

《私の中で30年後を考えたときに、「30年後の自分は何歳かな」と発災直後から考えていました。だからこそ私は、健康でいられれば、30年後の約束を守れるかどうかという、その節目を見届けることが、私はできる可能性のある政治家だと思います。(中略)だからこそ果たせる責任もあると思う》

 何度読んでも意味不明で、子供には到底聞かせられまい。永田町関係者によると、

「期待が大きかっただけに、この方は中身がないのね、とイメージがつくと失望感が一気にひろがりましたね。“進次郎さん、素敵”と思っていた人たちはやはり男としての彼のことも好きだったんだと思います。それも、滝川クリステルさんを選んだことに加えて、その事実を官邸で首相に報告するというパフォーマンスをしたうえで公表した。練られたようには見えても陳腐なドラマを見せられているようで、ファンの夢は醒めてしまったのかもしれません。また、当初から結婚して子供もいるとわかっていて肩入れするのと、自分にもチャンスがあるのでは?と思っていた後に結婚が露見するのとでは、女子の反応も違ってくるはずです」

「そして、世間からポエマーと呼ばれて離反した人たちの心をつかんだのが、吉村さんだったのかもしれません。吉村さんは意味明瞭な日本語を話し、具体的な仕事をしていらっしゃるようには見える。吉村さんはコロナ禍がなければ人気者にはなりえなかったわけで、運命とは皮肉なものですね」

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