「浜崎」「安室」2人の歌姫に見る…女性として人生のハイライトは早い方がいいのか
長瀬との破局が
「M 愛すべき人がいて」（テレ朝系）で話題の浜崎あゆみ（41）。音楽プロデューサーのエイベックス・松浦勝人会長（55）と交際していた過去を告白した自伝が原作となったドラマだが、コロナ禍で新作ドラマがほとんどスタートできない中、唯一といってもいいほどの注目度だった。図らずもこのドラマは浜崎のこれまでを振り返る好機となったわけだが、女性として人生のハイライトは早い方がいいのか否かという問題をつきつけてもいる。もう1人の歌姫・安室奈美恵（42）との比較の中でそれを見ていきたい。
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「浜崎さんが大ブレイクしたときは、絶世のかわいさで、これは誰も追いつけないなって感じでした。今見てもその印象は変わらず、まぎれもなく時代のファッション・アイコンでしたよね。ヘアカラー1つ取っても、いわゆるプリン髪にならない。カラーされた状態が地毛として生えてきてるんじゃないかってくらい。とにかく美へのすさまじい執着を感じたものです」
と、芸能関係者。
デビュー以降5曲のシングルを収録したアルバムが1999年元日に発売され、それが自身初のミリオンセラーとなった。ちょうどそのころの話だ。
「そして2001年にTOKIOの長瀬智也さんとの交際が発覚。その宣言もありました。理想的な彼氏で、揃いのカルティエのラブブレスをして、このまま結婚して浜崎さんは芸能界引退とか、ファンの期待も込めてでしょうか、そういう風聞もありました。今でこそジャニーズのメンバーはどんどん結婚し、TOKIOのメンバーで未婚なのが長瀬さんと松岡昌宏さん。ただ、当時と今とではジャニーズ事務所内の空気が全然違いましたよね」
結果、2007年に破局。
「ここは1つのターニングポイントでした。歯車が狂ったというか。長瀬さんに向けたメッセージを歌詞に織り込んでいるのではと噂されたこともありました。浜崎さんとしては長瀬さんと関係を修復したかったのかもしれませんが、それは実らず。そしてそこから、海外のセレブ志向を強めて行くようになります。外国からの帰国の際に、空港で婚約者や恋人と仲睦まじいシーンを撮影されるというのが一時恒例のようになった。その関係の真偽のほどはわかりませんが、ウェブでは“空港芸”などと揶揄する声もあがったりしましたね」
その一方、安室奈美恵については、こんな見方をする。
「浜崎さんとの違いで言うと、安室さんは20歳という早い段階で出産したということは上げられると思います。浜崎さんも今年頭に男児を出産していたことを公表しましたけれどね。この場合、ある程度『早い段階』というのがポイントです。子供ができるとリアルになります。安室さんはプライベートをほとんど出さずに来ましたけれど、シングルマザーとして育て上げたという事実はみんな理解できる。ファンはタレントと一緒に年を取っていき、それは歌姫の場合だって例外ではありません。浜崎さんを崇拝してきたギャルが浜崎さんに関してマネできないまでも目標にできるところがあればまた事情は違ったかもしれません」
「これはもう仕方のないことですけれど、ファンもまた残酷なところがあって、仮に浜崎さんからファンが離れて行った理由があるとしたら、浜崎さんのライフスタイルということになるんでしょうね。そういえば松田聖子さんも、子供ができた後に離婚結婚を繰り返しながら歌手活動を続けていて、ファンと共に年齢を重ねてきたタイプですね」
安室は良い時のイメージのままフィナーレを飾ることができた。浜崎はどんな人生の青写真を描いているのだろうか。
「熱烈なファンの一部は昔の浜崎さんの像を追いかけて、今の歌声とか体形が不満だとツッコんだりしていますね。それはそれとして、浜崎さんはもう少し先を見ているというか、2020年のセレブとはどうあるべきかみたいなことを考えてるんじゃないですかね。たとえばアメリカのリアリティショーで一躍有名になったセレブファミリーのキム・カーダシアンなんかは身長160センチに満たず体重は65キロで、これまでの足は長くてウエストも細いっていう美人像とは趣を異にしている。ダイバーシティとかパーソナリティが尊重される時代の旗手って感じで、このあたりの価値観は日本ではまだまだ成熟していないものです」
「その点、今やっている浜崎さんのドラマが参考になるんじゃないかって思っているんです。『M』は松浦さんはもちろん、浜崎さんも事前にチェックしているようです。かつての大映テレビ的な大仰な演出とかマンガみたいな話の展開を受け入れたということは、なかなか話が通じる人というか遊びを理解している方なんだなぁと改めて思いました。だから、『M』終了後の浜崎さんの動きにはとても注目しています」
