アベノマスクだけじゃなくスマホも withコロナ時代の紫外線除菌「最終兵器」

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紫外線を利用したウイルス除菌ガジェット

 最後になるが、殺菌効果があると言われる「銅製品」を新しい生活の中に取り入れることもおすすめだ。帰宅後に鍵を入れたり、マスクをとりあえず置いておいたりする容器を、銅製品でリプレイスするのだ。台所用品を流用すると安上がり。例えばパール金属製の「純銅三角コーナー」は1,606円(Amazon)だ。

これからの時代のマスク着用とUV除菌

 緊急事態宣言が解除され、東京でも6月1日から感染予防ロードマップが「ステップ2」に移行、映画館や百貨店などの営業自粛が緩和された。そうした中でも、日本でのマスク着用率は依然として極めて高い数値を保っているようだ。

 マスクの効用について、香港大学の袁國勇(ユエン・コック・ヤング)教授の研究チームが5月17日、次のような実験結果を公表している。

 新型コロナウイルスに感染したハムスターと、感染していないハムスターを入れたカゴを二つ用意して、その間に「マスク」を設置しなかったところ、感染していない方のハムスター「15匹中10匹」が新たに感染した(感染率66・7%)。

 ところが、感染しているハムスターのカゴ側にマスクを設置すると、「12匹中2匹が感染」、つまり感染率は16・7%に激減した。逆に感染していないハムスターのカゴ側にマスクを設置した場合も「12匹中4匹が感染」、すなわち感染率は33・3%にとどまったという結果が得られたというのだ。

 どのようなマスクを使ったのか、そもそもハムスターでの実験結果がどのくらいヒトに参考になるかよく分からない点もあるが、報道された実験結果を前提とする限り、マスクを着用することで、新型コロナウイルスを「感染させるリスク」を大幅に減らすだけでなく、「感染するリスク」も一定程度、低減されるということが、どうやら言えそうだ。

 もちろん、これから迎える暑い夏にマスクを着用すると熱中症になる危険性もあり、とくに子供に無理をさせないように気をつけたい。日本小児科医会は「2歳未満の子どもにマスクは不要、むしろ危険!」として警鐘を鳴らしている。

 その上で、着ける人の年齢や体調、着ける場所とタイミングなどに留意しながら、適切に「マスク」を着用することが、「手洗い」や「うがい」の徹底とあいまって、コロナ対策で重要ということなのだろう。

 これって実は、日本では小学生の時に皆、先生に教わることだ。そうした温故知新の衛生習慣に、いま改めて注目されている「紫外線」を活用した除菌ガジェットを付加すればいい。そうすれば、ワクチンが普及するまでの間、長期化が予想されるコロナ禍もきっと乗り越えられることだろう。

 次回以降、マスクと紫外線にまつわる映画や、それをお風呂で観る防水ガジェットなどについても紹介していきたい。

北島純
社会情報大学院大学特任教授
東京大学法学部卒業。専門は戦略的パートナーシップ、情報戦略、腐敗防止。著作に『解説 外国公務員贈賄罪』(中央経済社)、論文に「外国公務員贈賄罪の保護法益に関する考察―グローバルな商取引におけるインテグリティ」(「社会情報研究」第1号)などがある。ニックネームは「ジュンジュン」(デンマーク語だとユンユン)。

週刊新潮WEB取材班編集

2020年6月3日掲載

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