「吉村首相」待望論、支持率急落でも驚くほど枯れていない「安倍首相」の解散戦略
オリパラ、総裁選後の可能性が
報道各社の調査で、軒並み下がり続ける内閣支持率。その一方で、政府与党をなかなか追い込めない野党陣営。その漁夫の利と吉村洋文大阪府知事の「メディア受け」の良さだけで維新が政党支持率を伸ばす……。こんなはずじゃなかったというのが安倍晋三首相の偽らざる心境かと思われるが、驚くほど気持ちは枯れていないのだという。今後の解散シナリオについて追ってみた。
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衆院議員の任期は4年だが、現憲法下での平均在職期間は2年9カ月。この6月で、それは既に2年8カ月(任期満了は2021年10月)となり、解散総選挙はいつあってもおかしくないという“常在戦場”状態にあるといってよいだろう。...