女優「遊井亮子さん」が結婚、本人が語る“告白”と実父の前での“演技依頼”
“テレビのディレクターと女優の結婚”と聞けば、何かとイケナイ想像などしてしまう向きも多かろうが、「ちょっかい出したのは私のほうなんです」。そう言って笑うのは、新婦の遊井亮子さん(43)。1996年放送のドラマ「白線流し」で一躍注目を集めて以来、多くの作品で活躍を続ける名バイプレイヤーである。
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一方のお相手は、バラエティ番組のディレクターを務める浦川瞬さん(37)。
同じテレビ業界とはいえ、接点はほとんどないはずだが、当人たちも知らぬ間に運命の糸が紡がれたのは15年も前のこと。
「当時、好きで見ていたゲームの番組がありまして。彼は“名物AD”として人気者で、私も一ファンとして見てたんです」
その後、浦川さんはADを卒業してディレクターに。番組で見かけることはあまりなくなった。しかし、まさに運命と言うべきか、時を経て、彼が担当する別の番組に遊井さんの出演が決まったのが昨年のこと。
「フジテレビの番組『アウト×デラックス』で、私の恋愛観がアウトということで呼ばれたんですが(笑)、例のゲーム番組で浦川さんが今は『アウト~』に関わってるって言ってたなぁと、収録の前日に思い出したんですよ」
ちなみにこのオンエアの遊井さんの発言を拾ってみると、「彼氏が家に来ても1時間で帰ってほしい」「結婚して幸せな人っていますかね」といったネガティブなコメントばかり。しかも、番組の最後に、好きな男性のタイプとして浦川ディレクターの名を挙げたことでスタジオは騒然とした。
言われたほうの浦川さんも寝耳に水だったそうだが、周囲のお膳立てもあり、交際に発展。
「私自身はずっと彼のファンだったので、まさかお付き合いするなんて考えてもみなかったんですが、全国放送で恋愛ベタを公言したのがよかったのか、一緒にいるのがすごく楽だったんです。彼も同じだったみたいで、同棲をはじめるときも『お試しでやってみようか』って、いい意味ですごくゆるい感じでした」
しかし、その後、二人は“出会い”から1年を待たずに、意外にもスピード婚を果たすことになる。
番組で語っていたように「結婚に憧れはなかった」という遊井さん。
「若い頃はそれなりに結婚願望もありましたけど、この歳になるとさすがにそういうのはなくて、同棲しても結婚はないだろうな」
と考えていた。そんな中、結婚に踏み出すきっかけを作ってくれた人物がいる。末期の肺がんを患っていた遊井さんの父だ。すでに3年の闘病生活を経ており、担当医からは「年越しは難しいでしょう」と言われていた。
「父は、40歳を過ぎても結婚する気配のない私のことを気にかけていました」
昨年10月末、病院から「この3日がヤマだ」という連絡が入った。そこで遊井さんは浦川さんにあるお願いをした。
「嘘でいいから、ウチのお父さんに『娘さんをください』ってやってくれる?」
浦川さんは二つ返事で了解してくれた。病室に行って「娘さんを……」と言うやいなや、遊井さんの父は彼の手をとり、泣いて喜んだ。翌日には意識不明となり、3日後に亡くなった。ギリギリで間に合った。
「少しは親孝行できたのかな。私は結婚にはずっと懐疑的だったので、友だちには今でも心配されますが、うまくやってますよ。コロナ禍で二人して引きこもってますけど、たまにくだらないこと言い合って笑って。彼が隣にいてくれる安心感を噛み締めています」