前澤友作ZOZO前社長、5億円の申告漏れは黙っていたセコさで「ひとり親支援」できるの?
「他にない」と回答していた
読売新聞は5月27日の朝刊で、ZOZO前社長・前澤友作氏の資産管理会社「グーニーズ」が東京国税局から3年間で約5億円の申告漏れを指摘されていたことなどをスクープ。その後に各社が追いかける大きなニュースとなった。実は、その5日前に配信のデイリー新潮でもその一端は報じていたわけだが、「ひとり親支援」で前澤氏が評価をあげていただけにバツの悪さが際立った。実際、前澤氏はこのニュースに過剰に反応して……。
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当の読売の紙面をざっと紹介しておくと、見出しにはこうある。
《前沢氏 資産会社申告漏れ 国税5億円指摘 社有機私的利用で》
記事の大要については、
〈前沢氏の資産管理会社「グーニーズ」が東京国税局から3年間で約5億円の申告漏れを指摘されていた。前沢氏はこの間、プライベートジェットを頻繁に私的利用しており、その利用料として約5億円を負担すべき〉
〈前沢氏個人も絵画の売却益などを巡り、18年までの3年間で計約9900万円の申告漏れを指摘された。所得税の追徴課税は約4000万円で、前沢氏は修正申告し、納付したとみられる〉
〈読売新聞はグーニーズ社や前沢氏側に対し、文書で複数回取材を申し込んだが、26日までに回答がなかった〉
グーニーズ社所有のプライベートジェットの私的使用が「経費として認められない」と国税から指摘を受けていたものだが、実はこの件、週刊新潮も掴んだうえで、前澤氏側に質していたものだ。
しかし、取材に対して前澤氏は、約9900万円の申告漏れだけを認め、約5億円の申告漏れについては知らんぷり。そこで念のために再取材を試み、書面ではっきり「1億円だけで本当に大丈夫か。ほかに資産管理会社も含めて法人税での指摘はないか」と記者がぶつけているのだが、これに対して前澤氏は「他にない」と文書で回答している。
以下、記者とのやり取りを再現してみよう。
――前澤さまは、昨年から今年にかけて個人の資産について東京国税局からの税務調査を受けた結果、10億円以上の申告漏れや所得隠しを指摘されたと伺いました。すでに追徴課税を納付したとも伺っています。このような事実はありますか。
〈過去5年間での多数の美術品の売買取引のうち、1点の絵画の売買取引について、東京国税庁(ママ)から税務処理の方法についてご指摘がありました。ご指摘に基づき、9914万898円の所得申告、並びに4054万600円の納税を行いました。過少申告税588万円並びに延滞税については、今後納税する予定です〉
――国税当局から「脱税」との指摘を受けたことについて、前澤さまのご見解を教えてください。
〈「脱税」や「所得隠し」ではありませんし、そのような指摘も一切受けておりません。今回、東京国税庁(ママ)よりご指摘いただいたのは「申告漏れ」です。美術品の税務処理については、個人間取引、オークション取引、通常の売買取引など、複雑な面も多く、日頃から専門家に事前に指導を仰ぐなど、正しい税務処理を心がけております。今回のご指摘を教訓に、今後も細心の注意を払って正しい税務申告をしてまいります〉
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