海外から注目“不思議な日本”のコロナ対策 デーブ・スペクター氏の目にはどう映ったか
海外メディアも日本を絶賛!?
フジテレビ系列のニュースメディア「FNNプライムオンライン」は5月26日、「『大声上げない』“成功のカギ”!? 海外で注目『日本モデル』」の記事を配信した。
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安倍晋三首相(65)は前日の25日、緊急事態宣言の解除を表明した際、次のように“自画自賛”した。記事から引用させていただく。
《安倍首相「日本の感染症への対応は、世界において卓越した模範である。まさに日本モデルの力を示したと思います」》
FNNプライムオンラインは、この発言が《世界各国でも伝えられた》とし、ワシントン・ポストの記事と、WHO(世界保健機関)のテドロス・アダノム事務局長(55)の発言を紹介した。
《ワシントン・ポスト紙は、「日本のアプローチは独特で、政府の命令や制裁よりも、要請・合意・社会的圧力によって封じ込めた」と論評している。
そのうえで、「日本社会は、大声を上げたり、過剰な感情表現や身体接触をしない傾向があり、今後、さらにそうした習慣が加速するかもしれないが、それは、より安全になるということだ」とも解説している》
《WHOのテドロス事務局長も、死者数を最小限に抑え、新型コロナウイルスの感染拡大防止に成功したと日本を評価。
そのうえで、WHO・テドロス事務局長は「日本は成功したが、引き続き、感染の特定や追跡、治療や隔離を続けていくだろう」と述べた》
“手のひら返し”と思う方もおられるのではないだろうか。これまで欧米のメディアやWHOは、日本のコロナ対策を“生ぬるい”と批判的な文脈で報じることが多かったからだ。
欧米メディアやWHOは“変心”したのか。もしそうなら、どのような背景があるのか、海外の報道に詳しいデーブ・スペクター氏に訊いた。
「結論を先に言えば、『結果が全て』ということでしょう。欧米諸国や中国、韓国などに比べ、日本はPCR検査を実施した件数が少ないことは事実だと思います。そのため感染者の数については、常に疑問視されてきました。しかしながら、死者数は極めて少ない。そのことが欧米メディアやWHOの注目を集めている背景だと思います」
もちろん、新型コロナウイルスが直接の死因となった、全ての日本人を把握できているわけではないだろう。必ず“取りこぼし”は、あるはずだ。
とはいえ、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学の公式サイトによると、5月29日18時30分現在、アメリカの死者数が10万1627人なのに対し、日本は881人と桁が全く違う。
「欧米メディアから見れば、日本は“不思議の国”です。都市封鎖に代表されるような、強力な措置を全く講じなかったのに、死者数が少ない。その原因を知りたくてたまらない。なのでワシントン・ポストだけでなく、多くの海外メディアが『日本人はハグをしないからだろう』、『日本人が清潔好きだからだろう』、『日本は土足厳禁だからだろう』などの推測を報じているわけです」(同・デーブ氏)
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