コロナ禍の怪 映画興行ランキングで2週連続1位になった“あまりに意外な作品”
「回答書」の内容とは
ちなみに、快進撃はその後も続いているようだ。「CINEMAランキング通信」は5月25日、「『心霊喫茶「エクストラ」の秘密~』が2週連続で首位を獲得!『Fukushima 50』が圏外から急浮上(5月23日-5月24日)」の“続報”を掲載した。
《関東首都圏ほか都市部を中心に営業休止を余儀なくされている劇場も多いが、先週からさらに100サイト以上が営業を再開、通常の半数以上の劇場が営業する週末となった。しかしながら今週新作の公開はなく、先週に引き続き3月以前に公開された作品や、過去のヒット作などが上映される状況となっている。
今週の動員ランキングは、『心霊喫茶「エクストラ」の秘密 The Real Exorcist』(日活)が2週連続で首位を獲得。以下、2位『天気の子』(東宝)、3位『パラサイト 半地下の家族』(ビターズ・エンド)、4位『一度死んでみた』(松竹)と、先週と変わらない結果となった》
では、幸福の科学側は、この大ヒットをどのように受け止めているのだろうか。幸福の科学出版に取材を申し込むと、最終的に《幸福の科学グループ広報局》から《回答書》が送付された。全文をご紹介しよう。
《この度の新型コロナウィルスによってお亡くなりになられた方々に、心よりお悔やみを申し上げます。そして、罹患された皆様、感染拡大により生活に影響を受けておられる皆様の一日も早い回復をお祈り申し上げます。
映画『心霊喫茶「エクストラ」の秘密-The Real Exorcist-』は、5月15日より劇場公開を迎えることができました。第一週は、休業中の劇場も多く、一部再開された劇場66館での公開でしたが、2週目の5月22日からは146館まで上映館が増えております。緊急事態宣言が解除された首都圏1都3県、北海道でも劇場再開の様子を見ながら順次公開する予定です。
コロナ禍で日本中に不安感が広がる今だからこそ、少しでも気持ちが明るくなり、人生に勇気と希望が湧いてくる本映画を日本中に届け、一人でも多くの方に観て頂きたいと思っております。本作公開がきっかけになり、映画館の再開に弾みをつけることができたとしたら大変ありがたく思いますし、同時に、コロナ禍を克服し、日本の映画文化が復活することを心から願ってやみません。
本作は、公開前から既に世界6か国で21の賞に輝いており、中でも2月に行われたモナコ国際映画祭では最優秀作品賞(エンジェル・トロフィー賞)・最優秀主演女優賞を含む4冠、3月には、ナイジェリアのエコ国際映画祭では最優秀作品賞を含む2冠、4月にはアメリカのヒューストン国際映画祭の長編ファンタジー・ホラー部門でゴールド賞を受賞いたしました。こうした海外での高い評価が、日本国内における事前告知に加えて話題を呼び、一般の方々にも、数多くご覧頂いております》
コロナ禍で大きな打撃を受けた映画界で、復活の狼煙を上げたのは幸福の科学が製作した映画だった――意外というほかない。
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