阪神「藤浪晋太郎」遅刻で無期限2軍降格、“その処分は意味ナシ”と指摘する声

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環境を変えるタイミング?

「確かにミスというかチョンボというか、ホメられないことが続いているけれど、あんまり感情的になるのはよくないですよ」
 と、再び江本氏。

「あれだけの素質があって、素晴らしいボールを放れるピッチャーです。それを阪神は生かし切れていないように映りますね。ケチをつけすぎるというのかなぁ。そろそろ環境を変えるタイミングが来たのかもしれません。水が合う合わないというのはどうしてもあります。僕の場合はすぐにどんどんトレードに出されましたからね、よくわかるんです(笑)」

 確かに江本氏は、東映フライヤーズ(1971)→南海ホークス(1972~1975)→阪神タイガース(1976~1981)といった具合だ。加えて、“再生工場”にふさわしい移籍先について聞くと、

「パ・リーグで言うと、日ハムはいいかもしれません。栗山監督は人の使い方がうまいですよね。彼なら例えばですが、藤浪をリリーフに回すとかそういう発想をするかも。ソフトバンクも選手層が充実していますから、毎年働き続けてほしいというよりは、“この期間だけでも力を発揮してくれれば”というような余裕がある。選手としてはのびのびできますよ」

「セ・リーグだと巨人はやめといた方がいいです。阪神と同じくベンチからの圧(力)が結構強いですから(笑)。それとは対照的にヤクルトはゆるい感じでね、牧歌的ですから、あんまり細かいことにはくよくよするなよって空気があって、それまでの緊張感から解き放たれて大活躍につながる可能性もありますよ」

 トレードは球団同士が勝手にまとめるもので、藤浪の希望が通るわけではないが、これだけ評価される選手が2軍で油を売り続けるのも芳しくないだろう。コミッショナー自身、シーズン再開を宣言した折に、「プロ野球は夢を売る商売」と語っていたのだから。

週刊新潮WEB取材班

2020年5月30日掲載

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