岡田晴恵教授、玉川徹氏は横綱クラス、コロナ禍のコメンテーター珍発言を振り返る

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感染したくないというエゴ?

 さらに玉川さんからは、「検査の腕が悪いから精度が7割程度なんだ」と技師を揶揄する発言もありました。そもそもPCR検査の精度が7割であって、技師の方の技術は関係のないことなのです。言いがかりに近いレベルですね。

 あとちょうど「PCR、PCR」と騒いでいらした時に気になりましたのは、近隣国で製造された粗悪品を輸入するように促しているようにも聞こえてしまったことです。その精度の低さからアメリカやアフリカ諸国から拒絶された検査キット。それを日本が買わされるなんていうのは言語道断でございます。

 加えて玉川さんは、「マスクをしていたのは感染したくないというエゴから来たもので、伝染させたくないという精神から来たものではない」ともおっしゃっていました。

 これは業界用語で言うところの「逆張り発言」の類になるとは思いますが、日本人の国民性をヘイトする発言と捉えられても仕方がないかとも思えてしまいました。玉川さんにしても岡田さんにしても、時折見せる笑顔を拝見しますと、性の根が悪い風には見受けられません。しかし、この度のコロナ禍における発言の数々は賛同しかねるものが少なからずあったのは事実です。

 では他に目を向けますと、まずは大先輩の関口宏さんでございます。MCを務める「サンデーモーニング」において、各地で発生する院内感染を取り上げて、「どうして(医療従事者など)専門家なのに伝染ってしまうんだろう」という発言が飛び出しました。素朴な疑問調ではありましたが、いささか言葉が軽いように感じたのは私だけでしょうか。

 あるいは、加藤勝信厚労相による「誤解発言」に関して。厚労省は、新型コロナウイルス感染症の相談・受診の目安に関し、それまでは「37・5度以上の発熱が4日以上」としていましたね。で、その後、これらの表記を削除し、新指針を公表した際に、加藤氏が旧目安を「我々から見れば誤解」「目安は検査機関に対するものではまったくない」と述べました。

 これを「ライブ情報ミヤネ屋」が取り上げた際に、杉村太蔵さんは議事録を読んだうえで、

「確かに加藤大臣も、“37・5度以上でないと受診してはいけないわけではない、基準ではない”と何度も言っている」と言って大臣を擁護。

 司会者の宮根誠司さんは、「国民にちゃんと伝わってないってことは、誤解じゃないと思う」と返しました。ちゃんと伝わってないのがダメだと加藤氏を批判したわけです。

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