コロナは「肺炎」だけではなかった 血栓、脳梗塞を引き起こす仕組みとは

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 知らぬ間に進行する「沈黙の肺炎」こそ新型コロナウイルスの恐ろしさと見られていた。しかし、時が経つにつれ、各国で血管に炎症が起きる「川崎病」と似た症例が報告され始めた。すなわち、“敵”の狙いは肺だけでなく、全身の血管にあったのだ。

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 川崎病は1967年、小児科医の川崎富作氏により発表された。アジア圏の特に乳幼児に見られる病気とされ、原因は不明。現在、日本では年間1万5千人ほどが発症しているとされる。罹患すると、全身の中小の血管に炎症が起こり、発熱、発疹などが現れる。...

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