なぜ「28歳力士」の命は救えなかったのか「全自動PCR検査」を増やせない謎
勝負の世界において“たられば”は禁句である。だが、28歳の力士の死を巡っては、どうしてもこう考えざるを得ないのだ。彼がもっと早くPCR検査を受けられていたら、と。
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高田川部屋の力士、勝武士(しょうぶし)(本名・末武清孝)さんが多臓器不全で死去したのは今月13日のことだ。
相撲担当記者によれば、
「勝武士さんは4月4日頃に38度台の高熱に見舞われ、4日後に血痰が出たことで入院。転院先の病院でPCR検査を受け、陽性と判明したのは10日でした」
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