居酒屋「バッタもん」は再開へ…仮面ライダー2号「佐々木剛さん」が語る“巣ごもり生活”

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「34丁目の奇跡」

 では、どんな“巣ごもり生活”を送っているのですか。

「家に籠って、小説を読んでいます。僕は昔から時代劇しか読みません。というのは、舞台で使える題材を探していたからです。今は山本周五郎の時代小説を読み返しています。この2カ月で20冊ほど読みました。何十年も前に読んだ本ですので、内容も忘れていますからね」

 その他には?

「友達が、洋画や日本映画のDVDを色々送ってきてくれるので、1日に2本観ています。最も良かったのが『34丁目の奇跡』でした。3回も観ました。感動して泣きましたよ。主人公の誠実な人柄に、こういう人間がいたんだと思って。ああいう人間になりたいじゃないですか。僕は昔から涙線が緩いところがあって、本を読んで、感動して涙がとまらなくなることもよくあります。昔、高校時代に彼女と映画館に行って『リサの瞳のなかに』を観て、大泣きしました。彼女から呆れられ、“二度と映画に行かない”と言われましたけどね」

 コロナ対策はどうしている?

「マスクや消毒のための次亜塩素酸水は、ファンの方から送ってもらったので困ってはいません。次亜塩素酸水は外出する時も携行しています。トイレットペーパーは買い占め騒動があったりしたのでやばいかなと思っていたら、これもファンが送ってくれて……。本当にありがたいですね。ファンのやさしさが身に沁みます」

 店は5月27日に再開するという。

「店は休業中でも、時々掃除をしたり、空気を入れ替えたりしていますよ。店を再開した時、空気が淀んで嫌なニオイがしたらまずいですからね。店内の消毒もしています。この2カ月間、無収入です。本当に飲食店は大変ですよ。創業100年以上の老舗も倒産していますから。うちは家賃も安くしてくれないし、じっと我慢するしかありませんね。休業補償は、これから申請する予定です」

 店舗を再開しても、心配は尽きないという。

「お客さんは世界各国から来ます。台湾、タイ、マカオ、インドネシア、香港……。ただ、緊急事態宣言が解除されても、海外からは来られないでしょう。地方のファンも多いのですが、東京には来にくいのではないでしょうか。店を再開しても、今までのようにファンが集まらないかもしれません。やはり、コロナの特効薬ができるまでは、お客さんも戻って来ないでしょう。とにかく、毎日読書や映画を観ているので目が疲れます。お酒も結構飲んでいるのですが、このままの生活が続けばアル中になっちゃうかもしれませんね(笑)」

週刊新潮WEB取材班

2020年5月26日掲載

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