韓国「慰安婦団体」の瓦解が始まるも「AI慰安婦」誕生でウソが語り継がれる悪夢

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真相究明と日本政府の公式謝罪、それに法的賠償です

「実は、“慰安婦像を作っている彫刻家夫婦”という以外のプロフィールはほとんどわかっておらず、慰安婦像を作るまで、芸術家としては全く知られていない存在でした。2011年の暮れに『水曜集会』が1000回を迎えたのですが、その際、夫婦が“何か手伝えることはないか”と挺身隊問題対策協議会(現・正義記憶連帯)を訪ねた。ちょうど1000回の記念碑製作を考えていた挺対協が、この2人に慰安婦像のデザインをお願いしたのがことの始まりです。以来、夫のキム・ウンソク氏は正義記憶連帯の理事にも名を連ね、慰安婦像を量産するにいたるのです」

 支援団体が造り上げた“虚像”は慰安婦像だけではない。

 あまり知られていないが、昨年10月には韓国の西江大学の研究チームが驚くべき企画に取り掛かったことが韓国メディアで報じられた。その名も「永遠の証言」プロジェクトである。

「韓国政府や慰安婦支援団体にとって最大の悩みは、元慰安婦たちの高齢化でした。彼女たちをマスコミの前に出し、直接証言をさせることによって、同情や賛同を集めてきたわけですから。しかし、最盛期に240名を数えた元慰安婦の女性も大半が亡くなり、今や生存しているお婆さんは20名にも満たない。これに危機感を募らせた支援団体が資金を集め、なんと慰安婦のお婆さんのAIを作ることになったのです」

 なるほど、AI慰安婦が誕生すれば、慰安婦のお婆さんがこの世からいなくなっても、その存在は“永遠”となる。

「このAI慰安婦とはモニターに映し出されたホログラムの慰安婦に話しかければ、質問にあった答えを回答してくれるというもの。例えば、“慰安婦問題はどう解決すれば?”と尋ねればAI慰安婦から“真相究明と日本政府の公式謝罪、それに法的賠償です”と答えが返ってくるそうです」

 しかし、その制作の過程はAIとは名ばかりの、アナログで過酷なもの。

「AI慰安婦に“永遠の証言”をインプットするため、まだ生きておられる慰安婦のお婆さんに様々な証言をしてもらい、その様子をカメラで録画するんです。撮影した証言の数は実に1000個にも及んだのですが、その大半を担ったのが、まさに今回告発を行った李容洙さんだった」

「90歳を超えたお婆さんに1000回を超える収録をさせたのですから、その気合の入りようは尋常ではありません。AI慰安婦が完成した暁には、慰安婦問題を輸出するため、アメリカの学校などで使われる予定だったといいますが、今回の告発でそれがどうなるか」

 さらに、今年の8月には、韓国政府が1億ウォンもの補助金を投入した慰安婦のロールプレイングゲームが世界中で発売されるという。日本にとっては悪夢としか言いようのないイベントだ。

 肥大化した“慰安婦”という虚像は、実体を失ってなお、世界を彷徨い続けるのかもしれない。

週刊新潮WEB取材班

2020年5月25日掲載

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