ポスト安倍に鎬、「石破」が敵手「岸田」に頭を下げた“ちんたい”陳情

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「岸田さん、後生です。次の総裁ポストは私に譲ってください……」

「石破さん、安倍総理はあなたのことがお嫌いなんですよ。次は総理の寵愛を受ける私で決まりです」

 そんな会話が繰り広げられたかどうか――。

 今月1日、自民党本部で岸田文雄政調会長に深々と頭を下げたのは、石破茂衆院議員である。

 ポスト安倍の有力候補として鎬を削る2人なのに、石破氏が韓信の股くぐりか。

「“ちんたい議連”会長として、岸田さんに陳情に行ったんですが、実は、この日の未明、東京に住む岸田さんの母が逝去。そんなときに申し訳ないと詫びを入れたんです」(政治部記者)

 陳情の中味は、

「新型コロナウイルスの支援策の一つである家賃支援について、賃貸物件オーナーに不利益とならないよう、議連が一肌脱いだのです」

 この“ちんたい議連”、侮れない“圧力団体”で、

「自民党の衆院議員266名、参院議員84名と、党所属の国会議員の約9割が加盟する超マンモス議連なんです。賃貸オーナーは自民党の支持基盤に重なる層で、強大な発言力がある」

 19名の弱小派閥を率いる石破氏にとっては、心強い援軍になったりする?

「いやいや。この日、岸田さんのもとを訪れたのは石破さんの他、石破派の山本有二衆院議員を高知2区から追い出した中谷元氏、パンツ大臣こと高木毅氏、“風俗狂い”をすっぱ抜かれた逢沢一郎氏ら。逢沢さんなんて、同じ岡山1区で立民の高井崇志氏に“コロナおっパブ通い”報道が出て急に明るくなったと揶揄される軽さ。頼りになんてならないですよ」

 総裁への道も沈滞?

週刊新潮 2020年5月21日号掲載

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