サウジアラビアがコロナ禍で窮地 日本のエネルギー安全保障に大打撃の可能性

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 サウジアラビアの財政が「火の車」となっている。

 足元の原油価格が予算策定時に想定していた60ドル(1バレル当たり)を大きく下回り、政府の歳入の約8割を占める原油売却収入は半減しているからである。

 原油価格が急落した要因は、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)により世界の原油需要が日量3000万バレルも減少したことにある。日量3000万バレルというのはOPEC全体の原油生産量に匹敵するという途方もない規模である。

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