「新型コロナ禍」で閉ざされた「交流」福島被災地の「模索」と「きざし」

国内 社会

  • ブックマーク

 今年3月、東京電力福島第1原子力発電所に近い福島県双葉町、富岡町などの帰還困難区域の避難指示が一部解除された。

 JR常磐線が全面再開し、9年ぶりに被災地を特急が通り、東京五輪の聖火リレーも予定されて、地元は交流の広がりを復興の弾みにしようと盛り上がった。

 だが、首都圏の「新型コロナウイルス」蔓延で、期待を託した春のイベントは中止に――。

 再びの苦境にある浜通り地方の被災地から、懸命に発信を続ける女性を取材した。  

JR常磐線が全線再開

 ホームからフェンス越しに見える駅の西側には、広大な空き地があるだけで、工事車両が慌ただしく動いていた。...

つづきを読む