文在寅「コロナで世界をリード」でも元慰安婦の“告発”で「緊急事態」に

国際 韓国・北朝鮮

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足の引っ張り合い?

 先の韓国在住ジャーナリストに尹氏の主張について解説を求めると、こんな構図が見えてくる。

「尹氏は、李さんの背後に崔容相氏がいるとみているんです。崔氏は正義記憶連帯と敵対する『アジア太平洋戦争犠牲者韓国遺族会』の代表です。実は、崔氏も4月の総選挙で『共に民主党』系の比例候補として出馬することを狙っていたのですが、崔氏の代わりに尹氏が候補に選ばれ、希望がかなわなかった」

「怒った崔氏は『遺族会』を母体に、新党を結成して出馬し、選挙期間中にも尹氏や正義記憶連帯に対して度重なる批判を加えていた。実際、李さんの会見で司会を務めていたのが崔氏ですから。自分の待遇に不満を持っていた李さんと、正義記憶連帯を追い落としたい崔氏との利害が一致した、というワケです」

 11日には、正義記憶連帯の幹部らが記者会見を開催。そこでも、

《30年間、家族のように過ごしてきた元慰安婦のお婆さんや支援者の方々を傷つけることになってしまったことをお詫び申し上げる》
と謝罪する一方で、

《日本軍慰安婦問題の解決の足かせとなってきた妨害勢力と同調して……慰安婦問題を軽視し、活動家を分裂させている勢力がある》

《(慰安婦問題に従事してきた人を)傷つけた人たちには反省してほしい》
と李さんの背後にいる勢力を暗に批判。

 それだけにとどまらず、

《誰も(慰安婦問題について)問題提起をしなかった時、勇敢で献身的な者たちがこの運動を作ってきた》

《当時皆さんは何をしていたのか。 一冊の関連本でも読んだだろうか》
と開き直るような発言もあったという。

 真相はどうあれ、解決はまだまだ時間がかかりそうだ。

週刊新潮WEB取材班

2020年5月13日掲載

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