元巨人「ドラ2位」投手が今年4回目の逮捕 29歳「宮本武文容疑者」の転落人生とは

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中日は1位指名を言及

 まずは中学時代をご紹介しよう。読売新聞の和歌山県版は2005年8月、「19日から世界少年野球 和歌山の代表2人が市長に健闘誓う」との記事を掲載した。

《各国の中学生が野球を通して交流する「第12回IBAF世界少年野球選手権大会」(国際野球連盟主催)が19日からメキシコで開かれるのを前に、日本チームの代表に選ばれた(略)と宮本武文君(14)が同市役所を訪れ、大橋建一市長に健闘を誓った》

《投手の宮本君も「代表に選ばれたことを誇りに思い、頑張りたい」と闘志を燃やしていた》

 先にお伝えした通り、宮本容疑者は倉敷高校に進学した。そして、まだ2年生だった08年の1月、中日のスカウト会議で1位候補として名前を挙げられている。

 中日新聞が1月14日に掲載した「プロ野球 中日スカウト会議 岐阜城北の伊藤らリストアップ」をご覧いただこう。

《1位候補の選手については「投手、野手を含め13、14人ほどいる」と話し、伊藤準規投手(岐阜城北高)宮本武文投手(岡山・倉敷高)巽真悟投手(近大)らの名前を挙げた》

 ちなみに伊藤準規投手(29)は現在も中日に在籍している。巽真悟投手(33)はソフトバンクに1位指名で入団したが16年に引退。19年に栃木ゴールデンブレーブスの投手コーチへ就任したことが発表された。

 そして、いよいよ高校生最後となる、夏の甲子園が目前に迫ると、スポーツ紙がプロ候補として注目するようになる。デイリースポーツが6月に掲載した「第90回全国高校野球選手権地方大会組み合わせ 岡山 倉敷・宮本146キロ剛球で聖地目指す」から引用させていただく。

《岡山大会の注目は、MAX146キロ左腕の倉敷・宮本武文投手(3年)だ。183センチの長身から投じる伸びのある速球にカーブ、スライダー、そして自慢のスクリューボールで三振の山を築く。春季県大会は準決勝で敗退も、高い将来性に各球団スカウトは熱い視線を注いでいる。目標とする投手は藤川球児(阪神)。「(去年の)秋に比べてスピードも速くなったし、制球も良くなってきたと思う」。課題はメンタル面。1試合の中でも激しい調子の波をクリアできれば、甲子園出場も見えてくる》

 下馬評通り、倉敷高校は準決勝に進出する。だが倉敷商業に6-2で敗れた。

 もっとも宮本容疑者の“絶頂期”は、甲子園が終わってから訪れたと言えるかもしれない。巨人からドラフト2位で指名され、大きな注目が集まったからだ。

 スポーツ報知は2008年10月、「ドラフト会議 巨人2位指名・宮本武文が喜び『メジャー入りより巨人』」の記事を掲載した。

《プロ注目の左腕には、米大リーグからもレッドソックスとマリナーズのスカウトが視察に訪れるなど、高く評価されていた。だが、「仮に挑戦するとしても、日本でしっかり力をつけて、チャンピオンになってからと思った」と、今月に入って断りの電話を入れた。

 結果的に「メジャーよりG」を選んだ逸材には、手薄な左投手としての期待がかかる。「先発へのこだわりはある。藤川(阪神)さんのように、真っすぐと分かっていても打てない真っすぐを投げたい」スライダーとスクリューの2種類の決め球を誇るMAX146キロ左腕は、プロの強打者に真っ向勝負を挑むつもりでいる》

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