新型コロナで「弾劾」「暴動」「デフォルト」という中南米「未曽有の危機」
新型コロナウイルスの感染が中南米で最初に確認されたのは2月26日、ブラジルにおいてであった。
それから2カ月余、感染拡大が続き、中南米全体で感染者数は36万人、死者の数は2万人を越えた。1週間で倍増する勢いこそ弱まったが、終息の目途は立たない。
汎米保健機構(PAHO)の発表(5月9日現在)によれば、感染者数が最も多いのは、人口2億人を抱えるブラジルで、感染者数は15万5939人、死者数は1万627人となった。1週間で6割増の勢いで増え続けており、ブラジルが「グロバール・パンデミックの次の発生源となる」との観測報道もある(スペイン紙『El País』)。...