コロナで注目の「日の丸ワクチン・薬」 世界80億人を救うか

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ウイルス量が激減

「日の丸」といえば、「富士フイルム」が開発したアビガンが特効薬として期待されているが、ここへきて別の薬にも注目が集まっている。抗寄生虫薬の「イベルメクチン」。2015年にノーベル生理学医学賞を受賞した大村智・北里大特別栄誉教授が発見した細菌が生成する物質から作られるこの薬に、コロナ感染者の死亡率を約6分の1に抑える効果があった。そんな報告をアメリカのチームがまとめたのだ。

 さらに、アメリカから寄せられた「朗報」をもう一つ。4月23日、国土安全保障省がこんな実験結果を公表したのだ。太陽光の下や高温・多湿の環境で新型コロナウイルスの死滅が早まる――。高温・多湿の環境下でウイルスが不安定になる可能性については本誌(週刊新潮)でも繰り返し指摘してきたが、アメリカ当局がそれにお墨付きを与えた格好だ。

 日本医科大特任教授の北村義浩氏が言う。

「日本で紫外線量が飛躍的に増えるのは6月からで、その頃には梅雨入りもする。6月以降、新型コロナウイルスのウイルス量が激減する可能性があります」

 数カ月後、我々はあの異常な暑さをありがたがっているかもしれないのだ。

週刊新潮 2020年5月7・14日号掲載

特集「『コロナ』光と影」より

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