美人ボウリングプロ「中山律子」語る“ブームの熱狂” 【発掘! 昭和のスポーツ秘話】
1970年(昭和45年)8月、女子プロのトーナメント戦の優勝決定戦。舞台は府中スターレーン。千人近いギャラリーを前に中山律子は、12投連続でストライクを出し、女子プロ初の公認パーフェクトゲームを達成した。これがボウリングブームに火をつけた。
最後の投球は見ていなかったという。怖くて目をつむってしまったのだ。10本のピンが弾けたのは、場内の歓声でわかった。振り向いて、客席に向かって両手を突き上げる。その後のことはよく覚えていないという。
「もしパーフェクトを出さなかったら、たとえ優勝していても、違う人生になっていたと思う。...