「キックの鬼」沢村忠は今 引退後は修理工場を経営 【発掘! 昭和のスポーツ秘話】

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 鍛え抜かれた肉体と驚異的なジャンプ力によって繰り出される必殺技、“真空飛び膝蹴り”。助走なしで垂直に高く跳ね上がり、相手の顎に強烈な膝蹴りを叩き込む。この技が炸裂すると対戦相手はひとたまりもなくダウン。人々はこのKO勝ち見たさにテレビのキックボクシング中継にかじりついた。

 昭和40年代から50年代初頭にかけて、老若男女の目をリングにくぎ付けにしたキックボクサーがいた。元東洋ライト級チャンピオン、沢村忠(77)である。

「ジャンプがすごかったね。...

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