「従軍慰安婦」が歴史教科書に復活 どこが問題か? 一からわかる「慰安婦問題」(1)
報道のエネルギーの大半が新型コロナウイルスに注力されているために、あまり注目を集めなかったのだが、3月24日の産経新聞は同紙が長年こだわっている「慰安婦」関連の記事を掲載している。中学生向けの一部の歴史教科書に「いわゆる従軍慰安婦」という表現が登場した、ということを問題視した記事だ。また、南京で日本兵が市民を暴行、虐殺する様子を描いた描写もあるという。産経新聞としては、こうした「自虐的」な記述が教科書に載り続けることは看過できないのだろう。
よく知られるように、この問題では朝日新聞が誤報を謝罪したり、あるいは日韓の間で「最終かつ不可逆的な合意」が交わされたりしたものの、いまだに論者、専門家によって言うことがかなり異なる。...