大鵬の連勝記録を止めた“世紀の大誤審” 【発掘! 昭和のスポーツ秘話】
1969年(昭和44年)、横綱・大鵬は連勝を45まで伸ばし、戦前に双葉山が記録した69連勝を追っていた。誰もが連勝記録を塗り替えるのは大鵬以外にないと期待していたが、連勝は3月場所の2日目に途切れてしまう。あろうことか、偉大な記録を阻んだのは“世紀の大誤審”だった。
大鵬の連勝は前年の9月場所2日目から始まっていた。11月場所、1月場所をともに全勝優勝で飾り、連勝記録を44まで伸ばして臨んだ3月場所だった。
初日の相手は小結・藤ノ川。激しい突っ張りを見せた藤ノ川だったが、大鵬は動じることなく、左から強烈な上手出し投げで一蹴。...