やっぱり紫外線! アベノマスクをUV除菌ケースで消毒してみたら…!

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マスク除菌ケースの使い方

 マスク除菌ケースの正式名称は、「マスク除菌ケース Ver 2」(MDK-M02)。大きさは縦・横ともに13センチ、厚さは3.6センチ、重さは182g。CDケースより一回り小さいコンパクトサイズだ。白いABS樹脂で出来ているが安っぽさはなく、清潔な感じがする。ストラップ用のホールがついているので、付属のストラップを通すとしっかりホールド出来るようになっている。

 内蔵バッテリー(リチウムポリマー3.7V 1300mA)はUSB充電が可能。マイクロUSB端子ケーブルが付属している。これでDC5V・1A出力の充電器またはモバイルバッテリに接続すれば、3時間ほどで満充電される。

 動作は簡単だ。まず除菌ケースをパカッと2つに分ける。ちょっとひねる、というか折るようにすると、スムースに分割できる。下の写真で言うと、右側が、LEDライトと乾燥用ファンが内蔵された本体部分。左側が、中が空洞のスカスカなカバーだ。使われている紫外線は、波長が265-285 nm(ナノメートル)。UV-Cの中でも消毒効果が高いと言われている波長帯だ。LEDライトの出力は3mW、照射角度が130度という広角タイプだそうだ。

 説明書には、まず左側のカバーに布マスクを2つに折って入れ、それから、右側本体部分をマスクの折り目の間に挿入しろとある。

 しかし、実際には、マスクの耳ヒモがカバーの中でぐしゃっとしてしまったり、あるいはカバーから飛び出てしまったりして、一回できっちりセットすることが難しい。無理にセットしようとすると、耳ヒモがはさまってしまう。

 そこで、まず本体部分(右側)の、先が丸い櫛のような形の「透明なガイド」にマスクを二つ折りでセットして、同時にカバーを閉じながら耳ヒモがうまくカバーの中に入るように、何回か本体をスライドさせながらセットする、という手順が正解のような気がする。

 特に、外出から帰ってマスクを除菌しようとする場合はその方がやりやすい。ウイルスが付いているかもしれないのは、マスクの外側。除菌したいのはこっちだ。UVは、水と空気以外の物は透過しにくいという性質を有しているから、紫外線がダイレクトに当たった面だけが除菌されるのが原則である。布マスクなので多少はその内部を通過するかもしれないが、基本的にマスクの反対側(内側)までは紫外線は届かないことになろう。したがって、紫外線LEDがある本体透明ガイドの側に接するべきなのは、マスクの外側ということになる。

 そこで、耳ヒモを持ってマスクを脱いだら(ここで外面のマスク本体部に触ってはいけない)、そのまま本体(右側)を掴むような形で、マスクをぐるりと反転させながら透明ガイドの周りにセットする。そして、本体を掴んでいる右手でマスクと耳ヒモをホールドしながら、左手でカバーをセットして、ズコズコと何回かスライドさせながら挿入すると上手くいく。これで、マスク外側を手で触ることなく、LEDライト側に向けた形で簡単にセットできるだろう。

 マスクをケースにセットしたら、大きめの電源ボタンを1秒ほど長押しすると本体が起動。電源ボタンの下に並んでいる青色LEDと緑色LEDがともに点灯する(ここではまだ運転は始まらない)。そこで、もう一回電源ボタンを押すと、「乾燥10分→除菌10分」の連続運転モードがスタートする。この時、乾燥の動作中は青色LEDが点滅し、除菌中は緑色LEDが点滅する。

 これだけでOK。極めて簡単だ。

 バッテリーはこの「乾燥・除菌」モードで3時間分持つとのことなので、単純計算で9回分実行できることになろう(なお電源ボタンの2回押しで「除菌」だけ、3回押しで「乾燥」だけのモードを選ぶこともできる)。

 マスクの乾燥・除菌計20分が終了した後、心配な人は、マスクをひっくり返して、さらにもう20分、今度はマスク内側の乾燥・除菌を行うのもいい。動作が終わると自動で電源はOFFになる。バッテリーがなくなると、赤いLEDが点滅して知らせてくれる。

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