“白い妖精”コマネチにレオタードを渡した日本人 【発掘! 昭和のスポーツ秘話】

スポーツ

  • ブックマーク

 身長153センチ、体重39キロ。純白のレオタードに身を包んだ14歳のルーマニアの少女は、危なげのない正確無比な演技で史上初の10点満点を7回も叩き出し、人々の度肝を抜いた。

 1976年(昭和51年)のモントリオール五輪で日本女子体操の代表選手だった松久ミユキさんは、間近で見たコマネチをこう語る。

「『白い妖精』という呼び名の通り、キュートで天使のような美しい身体でした。演技は今見ても、研ぎ澄まされた感じが伝わってきます。手先足先にまで神経が行き届いていて、視線、立ち姿、どれをとっても完璧でした。...

つづきを読む