サッカー「釜本邦茂」はなぜ海外移籍しなかったのか 【発掘! 昭和のスポーツ秘話】

スポーツ

  • ブックマーク

 1968年(昭和43年)のメキシコオリンピックで、サッカー日本代表は銅メダルを獲得した。この大会で7得点を挙げ、得点王に輝いた釜本邦茂(76)は、世界に向けその実力を存分にアピールした。が、釜本が世界に挑戦することはなかった。釜本は何故、海を渡ろうとしなかったのか――?

 大会後、日本が生んだ最強のストライカーには、フランス、西ドイツ、ウルグアイ、メキシコ、エクアドルなどのクラブチームから次々とオファーが舞い込んだ。

「うちに来ないか、来てくれとは言われるんだけど、いまと違って代理人制度があるわけじゃないから、誰と交渉すればいいのかわからない。...

つづきを読む