遂に「SUITS」も放送中断 「春ドラマ」の放送回数はどうなる? 緊急事態宣言が延長なら…

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「脚本にこだわっている場合では……」

 例えば日本テレビの場合なら、夜20時からの水曜ドラマは7月から「私たちはどうかしている」で、主演は浜辺美波(19)と横浜流星(23)だと発表されている。

 共に売れっ子であり、ドラマの公式サイトも稼働している。こちらの延長は相当に難しいと素人でも分かる。

 一方、現在の水曜ドラマは篠原涼子(46)が主演の「ハケンの品格」だが、こちらもオンエアの目途さえ立っていない。

 延長しようにも、7月からは「私たちはどうかしている」が放送されることが決まっている。となれば、「ハケンの品格」の放送回数を短くするしかないわけだ。

 だが、たとえ撮影が再開できたとしても、それほどの話数とはならないようだ。民放各局のテレビドラマの場合、全部で6、7話のオンエアが限界ではないかという。

「もう脚本にこだわっている場合ではありません。プロデューサーによっては『尻切れトンボでもいい』と判断する可能性もあるでしょう。実際の制作でネックになるのは、主演より脇役の皆さんです。今の時代は脇役のほうが忙しいのです。平泉成(75)、松重豊(57)、中山忍(47)、松本まりか(35)、富田望生(20)といった方々は、文字通りの引っ張りだこです。延期のためにスケジュール調整をお願いしても、まず無理だと思います」(同・民放関係者)

 ただし、例外もある。もともと東京オリンピックの期間中にはドラマを放送しないと決めていた局だ。

「例えばフジテレビさんの場合、『7月には新作ドラマを撮らない』と決めていたそうです。となると、『SUITS2』の延長は可能かもしれません。TBSさんも同じようですが、果たしてどのように放送スケジュールを組んでくるのか、業界も注目しています。逆に日本テレビさんは出演者との契約上から、最終回は6月いっぱいで動かせません。最悪の場合は4話で終了という声も出ています」(同)

 プロデューサーも再開に備え、「どうしたら現場で三密を作り出さないか」の対策で頭がいっぱいだという。

「『緊急事態宣言の間は一切の撮影を断る』という役者さんも増えました。例えば佐々木蔵之介さん(52)が収録を断られたと聞いています。こうした方々が再び現場に戻ってもらうためには、安全策には細心の注意を払う必要があるのは言うまでもありません」(同)

 そして政府は緊急事態宣言の延長を決めた。こうなると一体、何話を撮影できるのか。全く予測できなくなってしまった。最悪の場合、4話よりも少なくなる可能性もあるという。

週刊新潮WEB取材班

2020年5月2日掲載

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