有吉の壁、リモート中継を逆手に取った企画とは お宅拝見を楽しむ視聴者も……
放送翌日にムロツヨシとコラボ
スターの電話:もしもし、ああどうも! 原田龍二です。来月、温泉の件……分かりました、よろしくお願いします。
――電話を切ると、おもむろにパンツ一丁になる――とにかく明るい安村(38)だ。
安村:よーし! ちょっとシミュレーションしとくか!
――リビングで胡座をかいたまま、ボディシャンプーで体を洗い始める。そしてデカいバケツで頭から水をかぶる。当然、フローリングの床はびしょ濡れだ。
有吉:ええー! 奥さんに怒られるぞぉ。
――そのままシャンプーで髪を洗い始める安村。「ヨイショー!」とバケツ2連発だ。床にはみるみる水が溜まっていく。
有吉:奥さんに怒られませんか?
安村:ナイショにしてます……。
「その後も四千頭身の後藤拓実は、ムロツヨシを演じて、自宅ではトレードマークのホクロ・メイクを落とし、くるくるパーマのカツラを外して、さらさらロン毛でくつろいでいるというネタを披露。チョコレートプラネットの松尾駿の演じた“サソリを飼う美川憲一”、きつねの淡路幸誠の“バリの新庄剛志”など、いろいろなネタが出てきて面白かったですね。その間にも、床の拭き掃除が終わった頃に安村が呼び出され、有吉が温泉ロケのオファーをすると、また水をかぶるということが繰り返されたのも、バラエティ全盛の時代を思い出させるものでした。リモートでもこういう見せ方ができるのかと感心しました」(同)
番組はSNSでも反響を呼んだ。翌日には後藤と本物のムロツヨシ(44)がInstagramの動画でコラボ出演するというオマケまでついた。
「企画の勝利ですね。今後はシリーズ化するかもしれません。現在、コロナ禍によって、自宅からのリモート中継をする人が増えています。背景に映る自宅の様子を楽しむ視聴者も少なくないようです。いわば“お宅拝見”というわけですが、これは昔からある定番企画。でも以前は、人気タレントの自宅はNGでした。ですが、リモート中継によってそのハードルは下がってきています」(同)
木村拓哉(47)は手洗いの大切さを訴え、手を洗うだけの動画を公開したが、背景に映る青いタイルの洗面所は自宅なのか、と話題になった。在宅勤務が増えたこともあり、「バイキング」(フジテレビ)ではレギュラー陣が日替わりで“自宅で楽しむ方法”を紹介している。
「オンライン演奏会や、しりとり動画、芸人の漫才動画など、自宅から動画を配信するタレントも増えています。今田耕司はオンライン飲み会の動画もアップしました。リモート中継やテレワークで番組を作るというのは、今後もテレビマンには必須の企画になるはずです。『有吉の壁』では、その試金石がうまくいったということでしょう」(同)
NHKは、打ち合わせやリハーサル、本番収録も、直接会わずに行う“テレワークドラマ”「今だから、新作ドラマ作ってみました」(5月上旬の放送)を制作すると発表した。ムロツヨシも出演する。
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