90年前「世界大恐慌」から学べる「教訓」
米ニューヨーク商業取引所で4月20日、原油先物価格が史上初めてマイナスとなった。米国原油の指標であるウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が、1バレル当たりマイナス37.63ドルで取り引きを終えたのだ。簡単に言えば、原油を買うとお金をもらえるというわけである。
新型コロナウイルス感染症の蔓延で、世界の原油消費が一気に冷え込む中で、貯蔵施設が5月に満杯になる恐れがあるとの見方が広がった。先の「マイナス価格」は、生産者が買い手に代金を払ってでも引き取ってもらいたいという状態になっていることを意味している。...