「コロナにアビガンが劇的に効いた」 患者の声にも厚労省が使わせない
抗インフルエンザ薬「アビガン」を特効薬と断じるのは尚早だが、縋(すが)りたい罹患者も少なくあるまい。だがアビガン使用には“厚労省の壁”が存在していて――。
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東京都内に住む50代の会社員男性は、その効き目に思わず唸ったという。
「40度近い熱が続いていたのに、アビガン投与の当日に効果が出たんですよ」
劇的な“復活”を、その顛末とともに振り返るには、
「3月末に熱っぽさを感じ、体温を測ると38・6度でした。3日間自宅隔離をしましたが、熱は下がらない。かかりつけの病院では、レントゲンを撮っただけで“コロナは陰性だろう”と言われ、総合病院でも、受付で“コロナの検査はできない”とあしらわれました」
3月31日になって、
「港区内の大学病院に電話をして症状を伝えると、診てもらえることになりました。レントゲン撮影やCT検査で肺炎症状が確認され、新型コロナ感染の疑いありということで、ようやくPCR検査を受けたのです」
結果は陽性。4月に入りこの大学病院に入院しても、
「38度以上の熱が続き、40度近い高熱で意識が朦朧としたこともありました。最初に投与されたのはマラリアの薬でしたが、2日間続けても、熱と下痢が治まりません。次に使ったHIV(エイズ)の薬も私には合わず、下痢の副作用が強く出てしまいました」
そして、入院から5日後。
「3番目の薬としてアビガンを投与されました。するとすぐに熱が引き、下痢も止まったのです。投薬初日なのに、です。最初は朝晩9錠ずつ服用しました。量の多さには驚かされましたけれど、症状が治まったからか、3日目からは1回4錠に減りました」
まさしく、アビガンさまさまである。
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