コロナがなければ「夫婦」逮捕許諾も 「河井案里」携帯押収で判明した「3人の男」
精神状態を不安視
「コロナで国難の最中、国会を止めてまでやる話ですか、随分ランボーな検事総長ですねという批判の声は検察内外から根強くあり、また、逮捕許諾請求はあまりに大ごと過ぎるから、克行氏の身柄を取るにしても国会が6月17日に閉会した後で……というような見方も当然ながらあります」(先の永田町関係者)
一方で案里議員については、司法担当記者の解説を聞くと、
「彼女の秘書の男性の百日裁判が4月から始まっています。広島地検は、その秘書が去年の参院選でウグイス嬢らに法定上限を超えるカネを支払ったと見ている。連座の対象となる『組織的選挙運動管理者等』に該当するということで、広島地裁に裁判を迅速に進める『百日裁判』を申し立てているんです。公判は6月30日までに5回予定されていて、いずれかの期日で判決が言い渡される予定。秘書の男性の禁錮以上の刑が確定し、その後の訴訟で連座が認められれば、案里氏は失職することになります」
永田町界隈から、「失職は避けられないんだとしたら、さすがに夫婦そろって逮捕許諾請求はないんじゃないの? 知らんけど」と突き放す声がもっぱらなのだが、
「検察当局は、案里氏の精神状態を不安視しています。万が一のことを考えると、“妻の身柄も取っておく”というのはあながち見通し違いではありません。それに、彼女には『前歴』がありますからね」(先の記者)
前歴とは3月28日、案里氏が救急搬送された時のことを指している。東京・赤坂の議員宿舎で夫と一緒にグラスを傾けていたところ、彼女は“気分が悪い”と席を立って倒れこんでしまった。そして、近くの済生会中央病院に運び込まれたという。
「彼女、お酒は飲めないわけじゃないけれど嗜む程度です。ただ、自分たちを巡る騒動が明るみに出てから、適応障害の薬を服用しているという言う人もいるし、救急搬送前から微熱が続いていたので別の薬を飲んでいたという話もあって、色んなものの飲み合わせが良くなかったとは言えるでしょうね」(先の永田町関係者)
初当選から疑惑発覚、携帯押収、全裸、酒、薬、複数の男との携帯でのやりとりの発覚……。3密どころじゃない濃密な9“禍”月と言えるだろうか。
「週刊新潮」5月7・14日ゴールデンウィーク特大号にて、関連記事が掲載されていますので、そちらもご参照ください。
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