コロナ禍で芸人は仕事が次々キャンセル 「競馬大好き芸人」だけは順調という意外
競馬番組で稼ぐか、馬券で稼ぐか
競馬大好き芸人には、どんな仕事があるのだろう。
「『ウイニング競馬』の司会は、13年からお笑いトリオ・ジャングルポケットの斉藤慎二(37)が続けています。そもそもジャングルポケットという名前からして競走馬から取ったものですからね、生粋の競馬ファンと言っていいでしょう。また、西日本で放送されている『KEIBA BEAT』(関西テレビ)は、14年から麒麟の川島明(41)が司会を務めています。BEATファミリーと呼ばれる準レギュラーには千鳥のノブ(40)もいて、いずれも“競馬大好き芸人”として『アメトーーク!』に出演しました。そして、彼らも認める競馬好きが、『アメトーーク!』のMCである蛍原徹(52)で、この30年、競馬のために金曜と土曜は寝ていないとか。蛍原は『KEIBA BEAT』で中京担当のMCを務めています。そんな彼らは、番組とは関係なく毎週馬券を購入しているクチです」(同)
「アメトーーク!」の“競馬大好き芸人”に出演していない競馬好き芸人もいるという。
「爆笑問題の田中裕二(55)も競馬好きとして有名です。07年の皐月賞では3連単と馬連をW的中させて、払い戻し額は合わせて約800万円だったそうです。ラジオ『爆笑問題の日曜サンデー』(TBSラジオ)では競馬コーナーを設け、東スポ(東京スポーツ)では競馬コラムを執筆しています。また予備校講師でタレントの林修(54)は、競馬情報番組『週末はウマでしょ!』(フジ)で好きな競馬を熱く語っています。さらに、CSの『競馬予想TV!』では、見栄晴(53)が司会を務めています」(同)
彼らはJRAに競馬ファンとして認められているという。
「JRAが競馬情報を提供するサイト『JRA-VAN』では以前、競馬関係者や著名人のインタビューを掲載していました。そこに掲載されれば、JRAに公式に認められたファンといって差し支えないでしょう。58回の連載でしたが、6回に見栄晴、18回に爆笑・田中、32回にジャンポケ斉藤、33回にカンニング竹山(49)、39回にナイツ土屋伸之(41)、52回に林修、そして特別編では井森美幸(51)が掲載されました」(同)
競馬中継番組では、アシスタントとしてAKBグループから起用されたりもするが、彼女たちの多くは競馬をよく知らずに出演することが多いという。
「その点、井森はジャンポケ斉藤の前の『ウイニング競馬』の司会者ですが、番組スタッフは彼女が競馬好きであることを知って起用したそうです」(同)
女性競馬ファンの先駆けと言える芸能人もいるとか。
「『サザエさん』(フジ)の声を務める加藤みどりさん(80)です。男社会の競馬業界で、日本で最初の女性リポーターとして風穴を開けた功労者と言っていいでしょう。77年には関係者にインタビューした著書『競馬狂本』(波書房)も出版しています。彼女は、現行の中継番組としては最も古いラジオNIKKEI(旧・ラジオたんぱ)の『中央競馬実況中継』(56年放送開始)に、今も不定期出演しています」(同)
番組出演ではなく、競馬そのもので稼ぐ芸人もいるとか。
「競馬芸人から一目置かれているのが、お笑いトリオ・インスタントジョンソンの“じゃい”(48)でしょう。競馬に詳しいのはもちろんですが、生粋のギャンブラーとして知る人ぞ知る芸人です。12年12月のWIN5で3700万円、14年1月にもWIN5で4432万円を的中させ、それで5000万円のマンションを買ったといいます。『稼ぐギャンブル―5000万円稼いだ芸人が教える50の法則―』(太田出版)など複数のギャンブル著書があり、芸人としての仕事が入ると稼ぎが減ると言われています。コロナで多くの芸人が仕事を失っている今、ひょっとすると最も稼いでいる芸人は彼なのかもしれません」(同)
ちなみにJRAは、昨年まで8年連続で売上を伸ばしており、昨年の総売上はおよそ2兆8817億円。このうち3187億5070万3989円が国の一般財源に納められている。
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