【コロナ禍】小池知事の巨額補正予算 内部留保の功労者は「石原慎太郎」

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“ばら撒き”

 他方、全国の市町村には、金欠に喘ぎながらも財源をひねり出して、支援する自治体もある。

 例えば、静岡県御殿場市では、ナイトクラブやキャバレーなどが休業した場合、最大100万円の補償を打ち出しているし、山形県酒田市では、出前やテイクアウトを提供する飲食店に3万円、タクシー業者にはタクシー1台につき1万円を支給するという。

 こうした涙ぐましい努力を重ねる自治体もある中、猪瀬氏は、

「民間企業の売り上げや利益は企業努力による面もあります。しかし、家賃などの固定費は差し当たって逃れることができません。店舗の家賃補助を打ち出す自治体もありますが、こうした補償こそ都が力強く打ち出すべきです」

 小池都知事には手厳しい。

「小池さんの補正予算では巨額のお金をかけたことで、どれだけの効果があるのか、根拠ある説明がなされていません。これでは“ばら撒き”と言われても仕方ないのではないでしょうか。東京は言うまでもなく首都。費用対効果を分析した上で経済対策を実施し、他の自治体の手本となるべきなのです」(同)

 コロナ終息後に、“穀潰し”と言われぬよう、気を付けていただきたいものだ。

週刊新潮 2020年4月30日号掲載

特集「『コロナ』生死のカギ」より

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