高畑充希、川口春奈、手島優… コロナで広告減でもYouTube参戦の事情

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循環の構図

 高畑の再生回数はあっという間に344万回を超え、残る2人もそれぞれ約200万回で、いまも増加中。ちなみに星野による最初の動画は287万回あまりだが、

「顕著に変わったのは彼のフォロワー数です。それまで70万人程度だったのが、わずか4日で100万人を突破。その数は増える一方で、いまや126万人に達する急上昇ぶりです」(同)

 このほかピコ太郎や歌手の三浦大知(32)が踊ったり歌ったりで“清潔に!”“お元気で!”といったメッセージを発信。メディアはこぞって取り上げたが、果てはこんな例までも。

「タレントの手島優(37)が自身のインスタグラムに投稿したのは、他とは一線を画すダンス動画。深い胸元の谷間も露わに自慢のバストを揺らして踊るその姿は、再生回数こそ3万回にとどまったものの、無聊をかこつ男性諸氏には大いに喜ばれたはず」(同)

 だが無論、彼らは奉仕の精神だけでこうした動画を上げているわけではない。

「目下、YouTubeなどでは時節柄、企業による動画への広告出稿が抑制されており、再生回数を増やして広告費を稼ぐというふうにはいきませんが……」

 と言うのは、さる大手広告代理店関係者。

「動画が話題になってフォロワー数が増えれば、芸能人にとっては訴求力の高さの裏付けとなり、将来的にCMなどにキャスティングされやすくなる。宣伝効果ばかりか観客動員、視聴率の上積みも期待できるわけで、番組や映画などからお呼びがかかる可能性も」

 もとより現在、芸能人は“現場仕事”がなく、テレビ局も素材集めや映像作りに苦心惨憺のありさまだ。

「だから著名人が動画を公開すれば、すぐさまテレビ局が飛びつき、そうと知ってまた他の芸能人が追随し、さらに話題になる。そういう“循環の構図”ができているわけです」(同)

 そこに乗っかったのが安倍総理。自らが居間で寛ぐ様子を星野の動画に添えて公開したが、注目度が高かった分、逆に凄まじい批判を招くという大炎上を起こしたのは周知の通りだ。

週刊新潮 2020年4月23日号掲載

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